デリケートゾーンのにおい対策、「洗いすぎ」が逆効果になる理由

 

 

夕方、下着の汚れにハッとしたり、座った瞬間にふわりと広がる空気に焦ったり。においや不快感の悩みは誰にも相談しにくいからこそ、日々の洗い方を必要以上に念入りにしてしまいがちです。

「清潔に保たなければ」という気持ちから、ボディソープをしっかり泡立てて念入りに洗ったり、1日に何度もシャワーで洗い流したりしていませんか。

実はその「きれいにしたい」という丁寧な習慣こそが、デリケートゾーンが本来持っているクリアな環境を、かえって揺らがせている原因かもしれません。





デリケートゾーンには「自浄作用」が備わっている

健康なデリケートゾーン(膣内)は、常にpH3.8〜4.5という、肌(弱酸性・pH5.5前後)よりもさらに強い弱酸性に保たれています。この酸性の環境そのものが、においの原因となる雑菌の繁殖を自然に抑える、天然のバリアです。

この弱酸性の環境を作り続けているのが、「ラクトバチルス属」と呼ばれる乳酸菌の集まり(デーデルライン桿菌)です。乳酸を作り出すことで、環境を酸性に保つ役割を担っています。

ここに、多くの人が見落としがちな盲点があります。一般的なボディソープの多くはアルカリ性〜中性で作られているため、これらで中まで念入りに洗い流してしまうと、においの元となる菌だけでなく、バリアの主役である乳酸菌たちまで一緒に洗い流されてしまいます。バリアが崩れることで、かえって環境が乱れやすくなるという悪循環につながります。





自浄作用の主役、「ラクトバチルス乳酸菌」とクリスパタス菌

デリケートゾーンの弱酸性を保つために働いている「ラクトバチルス乳酸菌」には、実はいくつかの種類が存在します。その中でも、女性の健やかな環境の指標として国内外で広く研究されているのが、「クリスパタス菌(Lactobacillus crispatus)」です。

さまざまなラクトバチルス乳酸菌のなかでも、環境をクリーンに保つための乳酸をもっとも多く作り出すとされるのが、このクリスパタス菌。いわば、バリアシステムの中心を担う存在です。細菌性腟症などによってデリケートゾーンの環境が乱れている状態と比べ、安定して健やかな状態の女性の体内ほど、この菌が優勢に見られることが分かっています。

しかし、この心強い味方である菌の環境は、過剰な洗浄による物理的なダメージだけでなく、日々のストレスや食生活の乱れ、年齢に伴うバイオリズムの変化によっても変動しやすいという、デリケートな性質を持っています。だからこそ、外側の洗浄だけでなく、内側からこの菌の環境を守っていく視点も大切になります。



 

今夜からできる、デリケートゾーン「引き算」の洗い方

今夜のバスタイムから、まずは洗い方を引き算に変えてみてください。ナイロンタオルなどでこするのをやめ、ぬるま湯や、デリケートゾーンのpHに合わせられた専用の優しいソープを使い、手のひらの泡で優しくなでるように洗うだけで十分です。

外側を洗いすぎない安心感と一緒に、内側の環境にも目を向けてみませんか。




 

洗いすぎない毎日に、『わたしの酵活』という選択

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❓よくある質問

Q. クリスパタス菌は、他の乳酸菌と何が違うのですか? 

デリケートゾーンの乳酸菌にはクリスパタス菌のほかにも複数の種類があります。その中でもクリスパタス菌は乳酸の産生量が特に多く、安定した健康な膣内環境の指標として研究されている点が特徴です。


Q. 毎日続けたほうが良いですか? 

デリケートゾーンの善玉菌の環境は、日々のストレスや生活習慣の乱れで変動しやすいとされています。一度にたくさん摂るよりも、毎日少しずつ続けて内側のバランスを保つことが大切です。

 

 

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