
生理前になると、いつものスキンケアが効きにくくなる。
ファンデーションが浮く。目元や口元がつっぱる。
リップを塗っても、すぐに乾く。
さらに、喉の違和感や目の乾燥、デリケートゾーンの敏感さまで重なることがある。
もしそれが、毎月ほぼ同じタイミングで起きているなら、原因は「季節」ではなく、「周期」にある可能性も。
乾燥は、外側の環境だけで起きているわけではなく、体の内側のホルモン変動と、密接に連動しています。
今日は、黄体期に体の中で何が起きているのかを整理しながら、乾燥との向き合い方を考えていきます。
生理前に“乾き”を感じやすいのはなぜか
月経周期は、卵胞期・排卵期・黄体期・月経期の4段階に分かれます。
生理前にあたるのは「黄体期」。
この時期は、エストロゲンがゆるやかに低下し、プロゲステロンが優位になります。
エストロゲンは、いわゆる“女性らしさ”のホルモンというより、皮膚や粘膜のうるおいを保つ土台を支えている存在です。
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皮膚や粘膜の水分保持
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コラーゲン生成
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バリアの厚み
その働きが落ち着く黄体期は、水分が足りないというより、水分をとどめにくい状態になりやすい。
角層の保水力がゆるみ、皮脂バランスが変わる。
そして粘膜の弾力もやや薄くなる。
その結果、肌だけでなく、目や喉、デリケートゾーンまで揺らぎやすくなります。
「塗っても乾く」は、外側だけの問題ではない
黄体期の乾燥が厄介なのは、保湿を重ねても追いつかないことがある点。
うるおいは“塗る量”だけで決まっているわけではありません。
血流、自律神経、睡眠、栄養状態。
それらが揃ってはじめて、うるおいは届き、保たれます。
黄体期はプロゲステロンの影響でむくみやすく、循環も滞りやすい時期。
そこにストレスや睡眠不足が重なると、末端までの血流は落ちます。
すると、粘膜や皮膚に十分な水分と栄養が届きにくくなる。
「塗っているのに乾く」のは、
保湿不足ではなく、届ける力が弱まっているサインともいえます。
粘膜は、周期の影響を受けやすい
肌の乾燥と、デリケートゾーンの違和感。
一見無関係に見えますが、どちらも粘膜バリアの変化という共通項があります。
粘膜は外界と接している一方で、非常に薄く、繊細な組織です。
エストロゲンはその厚みや分泌量に関与しています。
黄体期には、その支えがやや弱まるため
生理前には...
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乾燥
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刺激への敏感さ
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軽いかゆみや違和感
こういった変化が出やすくなります。
これは「体調が悪い」のではなく、バリアが揺らいでいる状態。
この理解があるかどうかで、アプローチは大きく変わります。
黄体期は「攻める」より「守る」
この時期は、美白や角質ケアを強化するよりも、刺激を減らし、土台を守るほうが理にかなっています。
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強い洗浄を避ける。
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摩擦を減らす。
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冷えを防ぐ。
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睡眠を優先する。
そして、粘膜を支える栄養を意識する。
外からのケアを増やすより、内側の循環を乱さないこと。
循環とバリアの土台を支えるという発想です。
揺らぎを前提に設計する
同じケアをしているのに、ある時期だけ違和感が出る。
そんな黄体期の乾燥は、恒常的な欠乏というよりも、一時的なコンディションの揺らぎに近いものです。
黄体期は、体も気分も揺らぎやすい時期。
必要なのは、完璧な対処ではなく、揺らぎを見越した設計。
無理に何かを増やすより、負担を増やさない選択のほうが合っています。
甘いものが欲しくなるタイミングも、そのひとつ。
我慢するのではなく、体にとって穏やかな選択に置き換える。
「わたしの酵活」をおやつ代わりに1つ。周期に合わせて取り入れている方もいます。
特別な美容対策というより、揺らぎを前提にした“日常の内側ケア”として。
毎日を完璧に整えるのは難しくても、波のある時期に、少しだけ土台を支える。
その積み重ねが、バリアの安定につながっていきます。
まとめ|周期を知ると、乾燥との向き合い方が変わる
生理前に起きる乾燥は、肌だけの問題ではありません。
黄体期のホルモン変化によって、粘膜バリアの支えが一時的に弱まっている状態。
大切なのは、構造を理解すること。
そして、「何を足すか」ではなく、今どの力がゆるんでいるかを知ること。
周期を理解すると、焦りは減り、選択が変わります。
毎月訪れる波を、対処するものではなく、読み取るものへ。
それが、PMS期との付き合い方のひとつです。