
キャリアを重ねるほど、仕事は少しずつラクになっていく。多くの人が、そう期待しているのではないでしょうか。
経験が増えて、段取りもよくなり、人との調整もうまくなる。
若い頃より、効率よく働けている実感もある。
本来なら、今がいちばん「仕事ができる時期」のはず。それなのに、なぜか思うように進まない日がある。
集中が長く続かなかったり、決めきれないことが増えたり。
一日の終わりには想像以上にぐったり...
スキルは上がっているのに、手応えだけが薄い。
そんな感覚に、ふと戸惑うことはありませんか。
これからの働き方に必要なのは、気合いや根性ではなく、コンディションという視点。
仕事の質は、思っている以上に、体の内側に左右されています。
なぜ、同じように働いているのに前より消耗するのか?
仕事量が増えたわけでも、難しい業務が急に増えたわけでもない。
それなのに、前より時間がかかる。
メールの返信に少し迷う。小さな決断がなんとなく重い。
夕方になると、頭がぼんやりしてくる。
以前なら自然にできていたことが、少しずつ「負担」に変わっていく。
多くの人は、ここで「集中力が落ちたのかな」と考えます。あるいは、「年齢のせいかもしれない」と。
でも実際に起きているのは、スキルの低下ではありません。
変わっているのは、仕事を動かしているエネルギーの巡り方。つまり、コンディションの問題です。
集中力は、気合いではなく「体のリズム」で決まる
集中力というと、どうしても意志の強さの話になりがちです。
「もっと頑張ればできる」
「気持ちの問題かもしれない」
そんなふうに、自分を奮い立たせようとしてしまう。
けれど、脳がきちんと働くには条件があります。
十分な血流、エネルギー、神経のバランス、そして自律神経の安定。
これらがそろって、はじめて頭はすっきり動きます。
どれかが欠ければ、いくら気合いを入れてもパフォーマンスは上がりません。
私たちの体には約24時間周期のリズムがあり、体温やホルモン、集中力も自然に波打っています。
午前中は冴えているのに、午後になると失速する。
夕方は判断が鈍る。
それらは自然な体の反応で、まずはその波を知ることが、無理をしない働き方への第一歩になります。
判断力や決断力を支えているのは「回復力」
仕事で求められるのは、集中力だけではありません。
優先順位を決める。
方向性を選ぶ。
迷わず前に進む。
そんな判断の力も、日々の仕事を支えています。
これらを担っているのが、脳の前頭葉。思考力・判断力・感情コントロールの中枢です。
そしてこの前頭葉は、疲労や睡眠不足の影響をとても受けやすい場所でもあります。
眠りが浅い日や、休めていない日は、いつもならすぐ決められることにも時間がかかる。
「判断力が落ちた」と感じるとき、実は能力ではなく、単に回復が足りていないだけ、ということも少なくありません。
体が戻れば、頭もちゃんと戻る。それくらい、両者はつながっています。
感情の揺れも、消耗の大きな原因になっている
もうひとつ、見落とされがちなのが感情のコンディションです。
イライラしやすい日。
些細なことが気になる日。
気持ちの切り替えがうまくいかない日。
そんな日は、それだけでどっと疲れてしまう。
これは性格の問題というより、神経やホルモンのバランスの影響。感情を整えることにも、実はたくさんのエネルギーが使われています。
つまり、気持ちの状態もまた、仕事のパフォーマンスの一部。
「メンタル」と「仕事」は、切り離せない関係にあります。
先に整えておく、という発想
必要なのは、努力量を増やすことではなく、エネルギーの使い方を設計すること。
-
頭が冴えている時間に大事な仕事をまとめる。
-
回復の時間を先に確保しておく。
-
予定を詰め込みすぎない。
そんな小さな工夫だけでも、消耗は驚くほど変わります。
整えてから働く。
そのほうが、結果的に軽やかに、長く続けられるのです。
内側をととのえる、日々の小さな習慣
コンディションは、特別なケアで一気に変わるものではありません。
毎日の食事、睡眠、腸や粘膜の環境。
そんな「当たり前の積み重ね」が、土台をつくっています。
忙しい毎日の中でも、ほんの少しだけ内側に目を向ける時間を持つこと。
「わたしの酵活」も、そんな日常のすき間に寄り添う存在でありたいと思っています。
きちんと戻れる自分でいるために。
無理なく続けられる、日々のセルフケアのひとつとして。

まとめ|働き方は、体から変えられる
集中力も、判断力も、気分の安定も。
どれも「意志」より先に、体の状態に支えられています。
だからこそ、これからの仕事に必要なのは、気合いよりも設計。
スキルを磨く前に、まず土台を整える。
無理に頑張るより、しっかり回復する。
その順番に変えるだけで、同じ一日でも驚くほど軽く感じられるはずです。
仕事をもっと長く、自分らしく続けるために。
自分のリズムに合ったコンディションづくりを、今日から少しずつ始めてみませんか。