プレ更年期とキャリア|働き続けるためのパフォーマンスセルフケア

社会課題としてのプレ更年期と働き方

30代後半から40代は、キャリアの成長や家庭の責任が重なる時期。
一方で、体と心にこれまでになかったゆらぎが現れる「プレ更年期」も同じ頃に始まります。

女性が抱える大きな健康課題の一つが更年期症状。これによるパフォーマンス低下や離職などの経済的損失は年間1.9兆円(※1)に上るとされ、厚生労働省は2026年から更年期を含む女性特有の健康課題への取り組みを企業の行動計画の公表項目に追加することを視野に入れており(※2)個人の働き方だけでなく企業や社会全体にとっても見過ごせないテーマになっています。



※1 経済産業省
「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について(2024.2)
※2 厚生労働省
「雇用の分野における女性活躍推進に関する検討会」報告書(2024.8)



調子の波に振り回されない働き方の工夫

プレ更年期の変化は「昨日は元気だったのに、今日は集中できない」といった調子の波として現れることがあります。

大切なのは、その波を想定したうえでスケジュールを組み立てること。
例えば、午前の集中しやすい時間帯に重要なタスクを入れたり、週の予定に余白を残しておくことは、調子が落ち込んだときの“保険”になります。
一日のうちでもっとも自分が冴える時間を「ゴールデンタイム」として把握しておくと、仕事のリズムが安定しやすくなります。



集中力や疲労の揺らぎを減らすセルフマネジメント

調子の波は避けられない部分もありますが、セルフマネジメントで緩やかに整えることができます。

  • 体調の見える化
    アプリやノートで体調を記録しておくと、自分のパターンが見えてきます。「週の後半は疲れやすい」「雨の日は気分が沈みやすい」など傾向をつかめれば、調整しやすくなります。

  • 質のよい睡眠
    就寝前のスマホを控え、同じ時間に寝起きするだけでも睡眠のリズムは整います。睡眠の質は翌日の集中力に直結するため、仕事のパフォーマンス維持のための“投資”と考えるのがおすすめです。

  • 食事と間食の工夫
    大豆製品や魚、野菜などを意識して取り入れることで、エネルギーの安定につながります。午後の集中力を支えるには、甘いお菓子よりもナッツやヨーグルトといった低GI食品が効果的。

  • 軽い運動を習慣化
    デスク前ストレッチや通勤で少し多めに歩くなど、小さな運動は血流を整え、気分のリセットにも役立ちます。

こうした習慣は「健康のため」だけでなく、「働く力を守るため」と意識すると続けやすくなります。



職場や家庭と無理なく向き合う工夫

プレ更年期の変化は目に見えにくいため、周囲に理解してもらうのが難しいと感じる方も多いでしょう。

「今日は調子が悪いから業務に支障がある」とは言いにくくても、無理をせず小さな工夫を積み重ねることで、働きやすさは変わります。

  • 職場では「午前中に集中したいので、この作業は早めに仕上げたい」と“時間の工夫”として伝える

  • 家族には「ちょっと一人で静かに過ごしたいときの合図」を共有しておく



一日の中に“ニュートラルタイム”をつくる

仕事の合間に短い時間でも心身をフラットに戻す「ニュートラルタイム」を意識することが、パフォーマンス維持のカギです。

  • デスクから少し離れて別の景色を見る

  • ハーブティーや白湯を飲んで呼吸を整える

  • 会議やメール送信の区切りに、数十秒だけ背伸びをする

小さな行動ですが、緊張した心身を中立に戻す効果があります。習慣化すれば「午後のだるさ」や「集中力切れ」を防ぐサポートになります。



まとめ|プレ更年期は「働き方を整える」チャンスに

プレ更年期の変化は、キャリアの妨げになるものではなく、
「自分の体と相談しながら、より無理のない働き方を見つけるきっかけ」にもなります。

  • 調子の波を前提にスケジュールを工夫する

  • セルフケアを日々の仕事術として取り入れる

  • 隙間時間を使って気持ちをリセットする

こうした小さな積み重ねが、結果的に仕事のパフォーマンスを守り、長く安心して働き続ける力になります。

プレ更年期を「不安の種」として捉えるのではなく、
「これからのキャリアをもっと心地よく続けるための準備期間」として、前向きに活かしていきたいですね。



ゆらぐ日々も どうぞご機嫌に

「わたしの酵活」は、忙しい毎日の中でも無理なく続けられるインナーケア。
朝のスタートや仕事に集中したいとき、移動や出張の合間など、ライフスタイルに合わせて取り入れられます。

多くの働く女性に選ばれながら、心地よい暮らしとパフォーマンスを大切にする毎日に、そっと寄り添います。

Hello Inner Care!