
近年、「月の満ち欠けのリズム」は、コスメやサプリメント、フェムケア、ライフスタイル提案など、さまざまな分野で注目されるようになりました。
「新月」「満月」という言葉も、メディアやSNSで目にする機会が増えています。
けれど実際に、「月の満ち欠けって何?」 「知ると、どんな良いことがあるの?」と聞かれると、明確に答えられる方はまだ多くないかもしれません。
今回のコラムでは、女性のホルモンバランスや生理周期とも似ているといわれる月の満ち欠けのリズムと、そのリズムを日々のセルフケアにどう活かせるのかをテーマに、星読みビューティコンシェルジュの森月芙美さんにお話を伺いました。
💬お話しを伺ったのは… 森月芙美さん
星読みビューティコンシェルジュ。
月の満ち欠けのリズムと植物の香りを組み合わせ、
Body・Mind・Spiritのバランスに目を向けたセルフケアを提案。
ホリスティックな視点で、日々の暮らしを心地よく整える方法を伝えている。
月の満ち欠けは、自然が刻むリズム
月はおよそ 29.5日かけて、新月から満月、そして再び新月へと姿を変えながら巡っています。
この一定のサイクルは、潮の満ち引きに影響を与えるだけでなく、古くから人間の心や身体にも何らかの影響を与えてきたと考えられてきました。
古代文明では、月の満ち欠けは農耕や医療、祀りごとの指標として使われてきたといわれています。
日本でも、縄文時代の土器や石器に月の形を表したとされる文様が残されており、自然とともに生きてきた日本人にとって、月はとても身近で大切な存在でした。
しかし現代社会では、人工的な光や忙しさに囲まれ、自然のリズムから離れた生活になりがちです。だからこそ今、月のリズムを意識することが、心と身体を自然の流れへ戻す、ひとつのきっかけになるのです。
月のリズムが心身にやさしい理由
月の満ち欠けを知ることで、私たちは自分の心と身体の状態に気づきやすくなります。
女性の身体は、ホルモンの影響を受けながら周期的に変化しています。元気に動ける日もあれば、疲れやすい日や、感情が揺れやすい日もあります。
月のリズムは、そんな揺らぎを「ダメな状態」として否定するのではなく、「今はそういう時期」と自然なものとして受け止める視点を与えてくれます。
頑張りすぎていることに気づき、立ち止まる許可を自分に出す。
月の満ち欠けは、無理をしないためのやさしい目安です。
月の満ち欠けと、過ごし方のヒント
月のサイクルは、大きく分けて「満ちていく月」と「欠けていく月」の2つのフェーズに分かれます。
*満ちていく月 🌚新月→🌓上弦の月→🌝満月
*欠けていく月 🌝満月→🌗下弦の月→🌚新月
- 新月は、始まりとリセットのタイミング。
内側に意識を向け、これからどう過ごしたいかを感じる時期です。 -
上弦の月は、成長と行動の流れ。
吸収力が高まり、新しいことに挑戦しやすい時期です。
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満月は、エネルギーが満ちる時。
感情が揺れやすくなるため、意識的な休息とセルフケアが大切になります。
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下弦の月は、手放しと調整のタイミング。
不要なものを整理し、心と身体の軸を整えていきます。

月のリズムと、香りのセルフケア
香りは、嗅覚を通して脳へダイレクトに届き、気分や感覚の切り替えをサポートしてくれます。
月のフェーズごとに香りを変えることで、今の自分の状態を感じやすくなります。
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新月:サイプレス、ペパーミント、ユーカリ
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上弦の月:オレンジ、ブラックペッパー、クラリセージ
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満月:イランイラン、ローズ、ベルガモット
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下弦の月:レモングラス、コリアンダー、グレープフルーツ
香りは正解を求めるものではなく、「今、心地よい」と感じることを大切にするセルフケアです。
月のリズムと、内側からのケア
月の満ち欠けに寄り添う暮らしでは、行動や時間だけでなく、身体の内側にも目を向けることが大切です。
特に、気分の揺らぎやPMSを感じやすい方にとって、腸内環境は心身の安定を支える大切な土台といえます。
発酵の力を活かした「わたしの酵活」は、植物素材を発酵・熟成させたインナーケアアイテム。忙しい日常の中でも、無理なく取り入れやすい存在です。

月の満ち欠けと、現代を生きる私たち
現代の私たちは、便利さと引き換えに、自分のリズムを見失いやすい環境の中で暮らしています。
月の満ち欠けは、「今の自分はどんな状態だろう」と立ち止まって感じるための、やさしい“ものさし”のような存在。
香りを感じられない日があっても、セルフケアができない日があっても、大丈夫。完璧に取り入れられなくても失敗ではありません。
月の満ち欠けを意識することが、なぜ今必要なのか
現代を生きる私たちは、便利でスピードの速い環境の中で、常に多くの情報と選択にさらされています。
仕事、家庭、人間関係、SNS。
気づかないうちに、心も身体も緊張した状態が続き、「自分が今どう感じているのか」を後回しにしてしまうことも少なくありません。
そんな日常の中で、月の満ち欠けのリズムを意識することは、自分自身の状態に立ち返るためのひとつの“きっかけ”になります。
今日は前に進みたい日なのか、それとも少し休みたい日なのか。
月のフェーズを思い出すことで、「今の自分に必要な過ごし方は何だろう」と問いかける余白に。
月の満ち欠けは、行動を決めつけるためのルールではありません。
「新月だからこうしなければならない」
「満月だから頑張らなければならない」
そんな義務を増やすものでもありません。
むしろ、調子が良い日も、そうでない日もあっていい。
感情が揺れる時期があってもいい。
そうした心身の変化を、自然な流れとして受け止めるためのやさしい目安。
月が欠ける時期があるからこそ、また満ちる瞬間が訪れるように、私たちの心と身体も、常に同じ状態でいる必要はありません。
「完璧を目指さないセルフケア」という選択
月の満ち欠けを暮らしに取り入れる際、大切にしてほしいことがあります。それは、「ちゃんと続けよう」と頑張りすぎないこと。
香りを楽しめない日があってもいい。インナーケアをお休みする日があってもいい。
月を見上げる余裕がない夜があってもいい。
セルフケアは、義務になった瞬間に負担へと変わります。だからこそ、思い出したときや余裕のある日に、少し意識を向けるくらいがちょうどいいのです。
例えば、新月には深呼吸をひとつ。
満月の夜には、少し早めに休む。
下弦の月には、不要な予定や思考をひとつ手放してみる。
そんな小さな選択の積み重ねが、心と身体のバランスをゆっくりと整えてくれます。
まとめ:月のリズムは、自分を大切にする合図

月は、決して急ぐことなく、一定のペースで満ち欠けを繰り返しています。
欠けている時期があっても、それは次に満ちるための大切な時間。
その姿は、私たちに「今のままで大丈夫」「無理をしなくていい」と、静かに語りかけてくれているようにも感じられます。
月の満ち欠けに寄り添うことは、頑張るための方法ではなく、自分をいたわることを思い出す時間。
外側の予定や役割から少し離れ、内側の感覚に耳を澄ませる。
香りやインナーケアを通して、自分を労わる時間を持つ。
その積み重ねが、無理のない、自分らしい暮らしへとつながっていくのです。
セルフケアは、頑張ったご褒美ではなく、日々を穏やかに過ごすための土台。月のリズムを味方にしながら、これからも自分の心と身体にそっと寄り添っていきましょう。