
1週間を経て見えてきた、“これから”への視点
1週間にわたる“メノポーズ週間”。
ホルモン、自律神経、体温、腸、リズム——。
それぞれの角度から、変化を受け入れる力について考えてきました。
Day7は、その先へ。
「更年期後」をテーマに、これからの人生を心地よく、健やかに過ごすための視点をお届けします。
「整える」とは、元に戻すことではなく、いまの自分に合ったバランスを“再設計”すること。
変化は「新しい自分と出会う時間」。更年期は“次のステージを設計する入口”です。
更年期は“通過点”―そのあとに広がる、新しい人生
変化の波は、体が“新しいバランス”を探しているサイン
「最近、疲れやすい」「気分が不安定」「眠りが浅い」——。
それは、体が壊れているのではなく、ホルモン変化に適応する過程。
エストロゲンの減少により、自律神経や脳が再調整を始める時期。いわば、からだ全体が“リチューニング(再調律)”している状態です。
閉経後、ホルモンの波が落ち着くと、
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PMSや月経による気分変動からの解放
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生理痛や出血のストレスの軽減
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自分の体の声をより繊細に感じ取れる
こんな“安定”を感じる人も増えていきます。
年齢を重ねるほど、体の声は静かに、響く。
それを聴けるようになることが、人生の後半の特権です。
“自分らしく生きる力”が育つ時期
更年期は、これまで外へと向かっていたエネルギーを、自分の内側の意思や判断軸へと戻していく時期です。
家族・職場・社会の中で積み上げてきた責任や成果を土台に、これからは「どう生きたいか」「何に時間を使いたいか」を、自分の言葉で定義し直していく。
それはキャリアや生き方を“縮小”することではなく、成果の指標をアップデートするプロセスです。
スピードや数値で測る成果から、納得感や継続性、そして心身の調和へ。
この価値基準のシフトこそが、人生の後半をしなやかに、心地よく生きるための土台になります。
更年期後の健康を支える3つの柱
🦴骨の健康|「立つ」「歩く」を未来へつなぐ
エストロゲンは骨を守るホルモン。
閉経後は骨密度が低下しやすく、骨粗鬆症のリスクが高まります。
今日からできる骨ケア:
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小魚・豆腐・小松菜などでカルシウムを
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鮭・きのこ・卵などでビタミンDを
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ナッツ・海藻でマグネシウムを補給
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ウォーキングや階段昇降など、“骨に刺激を与える運動”を
💡閉経後は一度、骨密度検査を受けておくと安心です。
🫀血管の健康|しなやかな血流を保つ
エストロゲンの減少は血管にも影響します。
動脈硬化や高血圧を防ぐには、食事・運動・ストレス管理の三本柱が重要。
血管ケアの習慣:
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青魚・えごま油・ナッツでオメガ3脂肪酸を
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野菜・きのこ・海藻で食物繊維を
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塩分を控え、香辛料や出汁で味を引き立てる
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有酸素運動を週3回20〜30分
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ストレスを感じたら“深呼吸”より“深吐息”でリリース
💡血圧・コレステロールは年1回の健康診断でチェックを。
🧠脳の健康|ブレインフォグの先にある“クリアな思考”
更年期に多い「ブレインフォグ(脳の霧)」は、エストロゲンの急減による一時的なものですが、この時期の生活習慣がその後の脳の若さを左右します。
脳を守る日常習慣:
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新しい学び(語学・アート・園芸など)で神経回路を刺激
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人との会話で前頭葉を活性化
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質の良い睡眠(7〜8時間)で脳をリセット
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地中海式食事で血流と抗酸化を維持
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ウォーキングで“脳への血流”を増やす
💡脳ケア=血管ケア。心と体の“めぐり”を整えることが鍵です。
ライフステージを“再設計”する
これまでの優先順位を“組み替える”
社会や家庭の中で担ってきた役割が少しずつ変化し、人生の優先順位もゆるやかに変わる。
これまで中心にあったものを少しずつ“組み替える”時期。
空いたスペースに、“わたし自身”を置き直すチャンスです。
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学び直す
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趣味を深める
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地域・自然に関わる
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自分の心と対話する
どれもが“次の10年”を支える栄養になります。
キャリアを“整える”から“再編集する”へ
40〜50代は、キャリアの“速度”ではなく“質”が問われる時期。
若さや体力ではなく、経験・洞察・共感力が成果を生み出す源になります。
この年代における“成果”とは、
単に数値を積み上げることではなく、
チームや社会に“持続的な流れ”を生み出す力でもあります。
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朝:構想・企画など創造的な仕事を
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午後:対話・調整など人を動かす仕事を
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夜:思考を手放し、感情を整える時間を
“走る力”から“整える力”へ。
成果の定義が変わるからこそ、働き方も自然と変わっていく。
「自分のリズムに合わせて働くこと」
それ自体が、これからの時代の“成果”のかたちです。
「To-do」から「To-feel」へ|日々を“味わう”生き方
これまでのように「やることリスト」で日々を動かすのではなく、“どう感じたいか”を軸に一日を設計する。
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「今日は穏やかに過ごしたい」→ 会議を詰め込みすぎない
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「心を軽くしたい」→ SNSを見ない時間をつくる
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「よく眠りたい」→ 夜の照明や音を控えめに
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「自分をいたわりたい」→ 1日10分だけ“無目的な時間”を
“Doing”ではなく、“Being”を選ぶ。
それが、更年期以降を心豊かに生きるためのウェルビーイングです。
世代をつなぐ、語る力
次世代へ──体のリズムを「語れる文化」に
月経・PMS・更年期。
どれも「恥ずかしい」ではなく、生活の一部。
「こういう変化があった」
「私はこう乗り越えた」
そんな対話が、次の世代の安心を育てます。
親世代が語ることは、ジェンダー教育であり、自己理解の継承です。
同世代へ──“わかるよ”の力を信じて
「それ、私も感じてる」
そんな一言が支えになり、オンラインでも、リアルでも、同じ時期を生きる仲間との対話が、心のセルフケアになります。
孤立を防ぐことが、何よりの支え。
“共感の輪”を育てることもまた、成熟の一部です。
社会へ──更年期を「未来投資」として捉える
女性の健康課題は、個人ではなく社会のインフラ。
更年期支援は、女性活躍の延長ではなく“持続可能な社会設計”の一部です。
企業・地域・メディアが「語れる場」を増やすことが、社会全体の成熟を後押しします。
『わたしの酵活』が寄り添う、これからの毎日
『わたしの酵活』は、30代・40代・50代——
それぞれの“いま”に寄り添う存在でありたいと願っています。
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30代:忙しさの中で、自分を後回しにしがちな時期
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40代:体と心の変化に気づき、整え始める時期
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50代:積み重ねた知恵を、自分の形に変えていく時期
朝から内側から軽やかに。午後の疲れを、やさしくほどき、 夜は、自分をねぎらう静かな時間に。
発酵の力は、時間とともに深まります。
それは、人生を発酵させていく私たち自身の姿でもあります。
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福岡県産いちじく「博多とよみつひめ」
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女性の果実「ざくろ」
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産道由来乳酸菌「クリスパタス菌」
女性のからだを想う素材と発酵の知恵で、年齢とともに変化する“わたし”を支えます。
『わたしの酵活』は、あなたのこれからをともに歩む、食べるフェムケアです。
まとめ:変化を恐れず、新しい“わたし”を迎える
更年期のその先は、
「失う」でも「終わる」でもなく、 “これまでを熟成させていく時間”。
体も心も、発酵のように、
ゆっくりと、でも確かに、新しい自分へと変わっていく。
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知ることで不安を減らす
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話すことで気持ちを軽くする
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整えることで自分を取り戻す
あなたも、自分のリズムで。
心もからだも少しずつ調律しながら、これからの季節を、心地よく迎えていきましょう。
ゆらぐ日々も、どうぞご機嫌に。
それが、あなたらしい“これから”の生き方です。